90%以上の人が知らない!創業計画書が必要な3つの理由

「融資を受けるためだけの創業計画書だから、テキトーでいいよね」

あなたもこんな危険な考えをしていませんか?

まず、結論を申し上げます。

これまで500人以上の創業者支援をしてきた経験から断言しますが、

一部の例外を除き、事業を成功させるためには“質の高い創業計画書”が不可欠です。

「無いよりはあった方がいい」とか、そういう次元ではありません。

にもかかわらず、創業者の90%以上は、

銀行からの資金調達や補助金・助成金利用のためだけに創業計画書を作成し、

自らの事業を成功させるための創業計画書をつくっていません。

結果、多くの創業者が思い通りに事業展開できず、途中退出を余儀なくされている現実があるのです。

大切なことなので繰り返します。

一部の例外を除き、事業を成功させるためには“質の高い創業計画書”が不可欠です。

なぜそう言い切れるのか、事業成功のために創業計画書が必要な3つの理由をご紹介します。

理由1:創業者の頭が整理され、経営の軸が明らかになる

創業計画書づくりは、創業者の頭の中にある考えを、文章に落とし込んでいく作業となります。

創業者の頭の中にある考えが明確であれば、この作業は決して難しいことではありません。

ところが、多くの創業者の場合、この作業を簡単に進めることができないのです。

この理由は、「創業者の頭の中にある考えがぼんやりしている」からです。

そのため、頭の中ではしっかりとイメージできているつもりでも、紙に落とし込むことができないのです。

この状態での創業は非常に危険です。

このような状態で事業をはじめたらどうなるか。

考えがぼんやりしているわけですから、日々、目先の出来事の対応に追われます。

長期的な視点からの経営などできるはずがありません。

また、経営の軸も明確ではないわけですから、時と場合によって取る行動がブレブレ、なんてことも発生しがちです。

創業で成功するためには、長期的な視点に立ち、目先の出来事よりも、長期的な事業発展のために大切なことを、優先して取り組んでいく必要があります。

そのためには、創業計画書を作成して、自らの経営の軸を明らかにしておく必要があるのです。

理由2:日々の事業活動の“道しるべ”となる

創業計画書は、通常はこの先3年~5年程度を見据えて作成します。

創業後、この計画書をことあるごとに見直すことで、

・自事業が計画通りに進んでいるのか否か、

・次に取り組むべきことは何か、

等を確認することができます。

すなわち、日々の事業活動の“道しるべ”とすることができるのです。

この創業計画書が無かったらどうなるでしょうか。

計画がなければ事業が計画通りに進んでいるかどうかを振り返りようがありませんし、次に取り組むべきことも都度考えることになるでしょう。

創業後は、創業前のように自らの事業についてじっくりと考える時間などそうありません。

結果、計画がなければ、先にもお伝えした通り日々、目先の出来事の対応に追われるようになっていきます。

実際、創業後に事業が上手くいかない人に共通している点は、日々の仕事を回すことに頭がいっぱいで、事業を発展させるためにやるべきことに手を付けられていない点です。

目先の出来事に対応しているだけで事業が上手くいくほど、現代は簡単な時代ではありません。

限られた時間を有効に活用し、事業発展のために大切なことを優先的に取り組んでいかなければならない時代なのです。

これを実現するためには、あらかじめ質の高い創業計画書を作成しておき、日々の事業活動の“道しるべ”として活用してくことが有効です。

理由3:従業員や協力先確保の前提が整う

創業後には、従業員を雇用する予定の方もいるでしょうし、協力先を探す方もいるでしょう。

事業は一人でできるものではありませんので、多かれ少なかれ、第三者からの協力を得ることになるはずです。

このときに大切になるのが、明確な事業計画書を持っているかどうかです。

例えば、従業員採用で考えてみます。

近年、人材不足が深刻化しています。働き手の立場から見れば、就職先を選ぶことができる時代となっているわけです。

このとき、働き手はどのような基準で働く会社を選ぶでしょうか。

人にもよりますので一概には言えませんが、一つ確かなことは、将来どうなるかわからないような会社で働きたいと考える人は一人もいない、ということです。

そして、事業計画がないということは、働き手から見れば、その会社が将来どうなるかわからないということを意味します。

すなわち、事業計画書があってはじめて、働き手を採用するための前提が整うということです。

創業後に、従業員が採用できない、協力先が見つけられないなどとお悩みの方のほとんどが、第三者に説明できるレベルの事業計画書を持っていません。

つまり、前提条件を満たすことができていないのです。

創業後に第三者の協力を得たいと考えるのであれば、相手が協力したいと感じられる創業計画書を用意する必要があるのです。

まとめ

以上、事業を成功させるために創業計画書が不可欠な3つの理由をご紹介しました。

せっかく人生をかけて創業するのですから、準備できることは創業前にやりきるべきです。

「あのときこうしていればよかった」なんて後悔は絶対避けましょう。

そのスタートとなるのが“質の高い創業計画書をつくる”ことなのです。

ニューノーマル時代の起業創業大全 編集部

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